2007年06月28日

『ケータイ少女〜トライアングルスピリッツ〜』

 こんにちは。ライトノベルの地雷原でタップダンスを踊る者です。
本日槍玉に挙げるのは『ケータイ少女〜トライアングルスピリッツ〜』(涼風涼、ガガガ文庫)。

子供の頃主人公に助けられた、転校生の美少女。
男言葉を使う、主人公の幼馴染。
恋愛に無頓着で、一心に正義の味方を志す主人公。
ケータイに憑依し、主人公に幸せをもたらそうとするケータイ少女。
変質者疑惑のある、クラスメイトの少年。

 こうしてキャラクターだけ書き連ねると、まるで面白い作品であるかのように感じられるから不思議だ。頭の中で勝手にキャラクターを動かしストーリーを作るのが一番楽しい読み方である。以上。
 ……これで終わらせるのもあんまりなので一応ストーリーを。
ケータイ少女は主人公を誰かとくっつけて幸せにしようとするが、その過程で転校生の少女を付け狙う者の存在が明らかに。その目的は。

 何一つ大きな事の起こらない日常が、違和感あふれる日本語でつづられる。その上で文章も会話も面白くないとなると、弁護しようがありません。「中学生にもなって正義の味方を目指す主人公」をちゃんと掘り下げれば、それだけで会話も展開も楽しい小説になると思うのですがねえ。
 あと、重みもひねりもない恋愛模様はガガガ文庫の基本仕様なのか?幼馴染との関係がこじれてきて、ようやく面白くなるかと思ったら、メールを何通か送っただけでわだかまりが解けてしまう。ああ、薄っぺらい!
 キャラ一人に悲しい過去を背負わせてもクライマックスが全く盛り上がらないのは不思議としか言いようがない。

巻末対談より。
ゲームプロデューサー「きっとこのキャラ人気出ますよ」(大意)
作者「出ないと困りますよ、意識して書きましたしね」(大意)

ライトノベル舐めんな、ガガガ文庫。
posted by 狂乱 at 15:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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